令和5年版 男女共同参画白書

内閣府令和5年版公開: 2023年6月ページ最終更新 執筆: 白書ポータル編集部

この年版の概要

「昭和モデル」から「令和モデル」への転換を掲げ、新たな生活様式・働き方を全ての人の活躍につなげる方策を特集。職業観・家庭観の変化、男性の長時間労働など残る昭和の慣行、コロナ下で広がったテレワークの仕事と家庭の両立への効果を分析。

令和5年版 男女共同参画白書は、内閣府(内閣府 男女共同参画局)が2023年6月に公表した男女共同参画白書の令和5年版です。男女共同参画白書は男女共同参画社会基本法に基づき、男女共同参画社会の形成の状況と講じた施策を毎年国会に報告するもので、例年毎年6月(閣議決定後に公表)に公表されています。 翌年版は令和6年版 男女共同参画白書、前年版は令和4年版 男女共同参画白書です。

公表当時の背景

令和5(2023)年6月16日に閣議決定。同年5月に新型コロナが5類感染症に移行し、コロナ下で広がったテレワークなどの働き方をどう定着させるかが問われていた。4月にはこども家庭庁が発足し、「こどもまんなか」社会の実現や少子化対策の強化が政策課題となっていた。白書は、昭和の慣行が残る働き方と若い世代の意識の変化を対比し、男女ともに家庭でも仕事でも活躍できる「令和モデル」への転換を提唱した。

この年版のポイント

正式名称・テーマ: 令和5年版 男女共同参画白書 / 特集 新たな生活様式・働き方を全ての人の活躍につなげるために~職業観・家庭観が大きく変化する中、「令和モデル」の実現に向けて~

  1. 特集テーマは「新たな生活様式・働き方を全ての人の活躍につなげるために」。職業観・家庭観が大きく変化する中、コロナ下で広がった新たな生活様式・働き方を全ての人の活躍につなげる観点から現状を整理し、第3節で「令和モデル」の実現に向けた課題を示している。
  2. 「昭和モデル」から「令和モデル」への転換を提唱している。性別を問わず誰もが仕事か家庭かの二者択一を迫られることなく、「全ての人が希望に応じて、家庭でも仕事でも活躍できる社会への変革が実現した姿」を「令和モデル」とし、目指す社会像として掲げている。
  3. 男性の長時間労働など、昭和の時代の慣行が依然として残っていると指摘する一方、若い世代では仕事や家庭に対する考え方や働き方への意識が変わってきていると分析し、こうした職業観・家庭観の変化に合わせて働き方や慣行を見直す必要性を示している。
  4. コロナ下でテレワークが広まったことを取り上げ、テレワークの普及が男性の家事・育児への参画の拡大を促すなど、仕事と家庭の両立につながることが期待されるとしている。場所や時間にとらわれない柔軟な働き方を、男女双方の活躍の基盤として位置づけている。
  5. 冒頭の「男女共同参画白書の刊行に当たって」では、女性就業者数の増加によりいわゆる「M字カーブ」の問題は解消に向かう一方、出産を契機に女性が非正規雇用化する「L字カーブ」の問題や男女間賃金格差はまだ解消されていないとの認識を示している。

出典: 内閣府男女共同参画局「令和5年版 男女共同参画白書」概要 をもとに白書ポータル編集部が要約。数値は資料記載時点のもの。

前年版からの変化

前年版の令和4年版 男女共同参画白書と比べて、主に次の点が変わっています。

  • 令和4年版が結婚と家族の姿の変化を主題にしたのに対し、令和5年版は職業観・家庭観の変化と働き方に重心を移し、コロナ下で広がったテレワークなど新たな生活様式・働き方を男女共同参画にどう生かすかを論じた。
  • 前年版で示された「もはや昭和ではない」という問題意識を、「昭和モデル」から「令和モデル」への転換という目指す社会像として具体化し、仕事と家庭の二者択一を迫られない社会を打ち出した。

主なキーワード

令和モデル新たな働き方テレワーク

男女共同参画白書とは

男女共同参画白書は、内閣府男女共同参画局が、政治・経済・雇用・家庭・地域における男女の参画状況と政府の施策を毎年国会に報告する法定白書です。冒頭の特集でその年のテーマ(家族の姿の変化、仕事と健康、人生100年時代の働き方、地域と若年女性の人口移動など)を分析し、続く第1部で各分野の現状をデータで示し、第2部で施策を整理します。

例年の構成
  • 特集: その年のテーマ分析
  • 第1部: 男女共同参画社会の形成の状況(政策・方針決定過程、雇用、家庭生活、暴力、健康、教育、国際比較など)
  • 第2部: 政府が講じた男女共同参画社会の形成の促進に関する施策
  • 参考資料: 男女共同参画基本計画の概要、関連統計
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PDF資料(内閣府公式サイト)

白書本文は内閣府の公式サイトで PDF として無償公開されています。章ごとの分割 PDF と全文 PDF が用意されているのが一般的です。

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